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YJ版 201話 最終話
“後味の悪さ”考察

2015.1.24
完全にネタバレですよ!気をつけて!
大丈夫な方のみ読んで下さい。
コミックス収録加筆前分



※最終ページはどういう意味があるのか?
※削除エピソードが必要だったのか?
※勝手に原作者様の事を想像したり、裏側を想像。
※何の根拠もありません!
※考えが変わったりしたら追記します。
※ここに書くのは完全に私の個人的な意見です。
※否定派の方々の意見を変えようという意図ではありません。
※もしかしたら、賛成派の人も否定派の人も誰も幸せにしないのでは…という懸念もあります。

だから。お願い。
読んでもあんまり気にしない下さいね。
原作者様が何も語らない限りは、それぞれが感じる事が正しいのだから。



OK?



★私が恐れていたラスト

一番私が恐れていたラストは秋山か神崎が死ぬエンド。
その次に恐れていたのはキャラクターのその後が一切割愛される事。

LG後半の作風からしたら、割愛が有力だったのではないでしょか?
本来はLG会場で完だったのでは…。
と、思っています。

だから、電話連絡とかメールとか当然のようにしてくれていた事が幸せでした。安いファンですか。


★世相と中年の憂い

LGの最終回にはこの頃の世相が関係していると思うのです
重要法案がなし崩しに成立し、近隣諸国との不安定な関係。にも関わらず投票率は低い。
周りを見回せば、目先の利益や耳触りのよい言葉に飛びついてしまう国民…。
それを憂うのが、中年世代なのです。
憂いても、自分一人の力はあまりに小さい…。

原作者様のメッセージにはこんな背景があるのでは?と思っています。
某国の闇をネタにして実は日本の世相についての警告だったと思っています。

初期はもっと個人的なテーマだったと思います。
神崎が友達に無関心だった事。秋山が母を盲信した事。
プレイヤー達の互いへの無関心。利己的な行動。
世の中の諸問題への無関心はついでのような物だったはず。
それが、決勝でヨコヤが「戦争が無くならない」などと言いだしたあたりで、私は違和感を感じていました。
「ヨコヤ、今は誰もそんな大げさな話はしていない…」と思っていた程。

もし、休載をはさまずに5年前くらいに完結を迎えていたら…。
多分初期の設定どおり、もっと個人的な問題として描ききったのではないでしょうか。

私は、秋山と神崎の成長をクローズアップしてくれたらそれがベストだと思いましたが、こういうメッセージを送りたいと原作者様が思ったのであれば、それはそれでアリだと思いました。


★編集との打ち合わせ

勝手な想像ですが、編集の意見からあの最後の3ページが追加されたのでは無いかと思っています。
キャラクター間のやり取りや日常などは、極力カットする作風でしたから…。

編集「先生、フクナガを出さずに終わったら読者は納得しませんよ。あと、秋山と神崎の仲ももっと描かないとダメですよ!」
先生「いや〜でも、そんな無意味な日常会話で終わるなんて締りがないなあ。何か意味のあるページにしたいなあ。そうだ!闇はすぐ側にあるっていうメッセージを入れよう!」
って…こう思われたのではないかと想像してみたりもしています。
根拠なしに…。


★続編〜闇との戦い〜について

「まさかっ!スパイアクションで続編!!!??…なわけないか」と、思ったあのラストページ。
何故あり得ないと思ったのか。

闇と戦っていたのは、ミヤギ(アーチア)だけだったからです。
秋山&神崎は、負債者を救いたい、LG事務局を倒したいと思っていただけです。
それは決勝が終わった瞬間に達成されました。
全ての負債者が解放されたのです。
(本当は負債も嘘だったわけですが、多分、敗退者はいつ督促に現れるのかとビクビクしていたハズです。)

動画をアップして、見た人に少しでも啓蒙できたらと思っていた神崎さん。
アーチアに賛同して、興奮していたプレイヤー達。
皆、動画を削除されたからといって、動画を再アップするために戦うわけではないでしょう。
アーチア側の人間であるディーラーでさえも、別に闇と戦っていたわけではなかった。
ただ結末が見たいだけだった。

そういう意味で、もし闇に消されるとしてもアーチアだけだと思います。
元データを破壊するくらいで十分かもしれない。資金面でも年齢的にももう二度とLGを開催できないだろうから。
人との絆が強い力を持つという内容が公開されたら、権益が崩壊するなどとは闇の組織も本気で思っていないと思う。
いくらでもそういう内容は世界にごろごろあるからです。
そもそも闇の組織が恐れていたのは、自分の国で熱狂的な支持を集めていたLGという本だった。LGを撮影する事を妨害していたのは、直接闇の組織に立てつく行為だから。見せしめのような意味だろうと思います。

今回のLGで光だったのは神崎さんですが、ただの一般人です。
善良なただの女子。
そんなものを一々危険視して、殺しにくるような事は無いと思います。
人と結束する事を素晴らしいと思う人は、世の中に無数にいるでしょう。全員を排除していては切りがない。

だから、ラストページで青ざめている二人を見ても、特に危険は感じませんでした。
そこが完全なバッドエンドではないと思った理由です。
あのシーンは読者へ警告するメッセージだったと思っています。

---------以下妄想設定---------
フクナガと別れて秋山の家を訪れる神崎。
「残念でしたね。せっかく…」
「気に病んでも仕方ないさ。俺たちに出来る事をやっていくしかないだろ。」
溜息をつく神崎
「そうですよね。」

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くらいの軽い妄想をしていました。


でも大コマで青ざめているなんて、もしかしてこれから闇との戦いが始まるの!?と解釈できてしまいますね…。だったら怖すぎる。
それと、もしアーチアがLGの元動画を神崎さんに送付していたら…。
どうなるのでしょうか…。
神崎に危険が迫れば、秋山さんが闇組織と戦う事になるでしょう。

その設定で妄想すると、私の脳内で秋山さんが死んでしまいました…(T_T)

--------以下妄想設定---------
怯える神崎。
大丈夫だと励ます秋山。
しかし、神崎に危機が迫る。
秋山はフクナガに「神崎を頼む」と言い残して去る。
秋山は某国に潜入。
闇の権益者達の情報を探りだし、ディスクにまとめる。
それを持って闇組織に乗り込む。
「神崎に何かあったら、これと同じ物が敵国に流れるような細工をしている、だから二度と神崎に手を出すな」
闇組織は了承するが、帰り道、秋山に銃弾が…。
薄れ行く意識の中で神崎の笑顔が見える秋山。

数年後、神崎結婚式。
フクナガが「秋山の事はアタシが覚えておくから、アンタは今日から忘れな」と言って送り出す。 「綺麗だよナオ」と祝福するフクナガの声に秋山の声が重なって聞こえて泣く直。

FIN.

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うおおおおん!!!orz
…それだけは絶対嫌なので、続編は期待していません。
番外編は期待しています!!!LGは過去の事として、無関係の話で切望しています!!!!。
何か身近な謎を秋直二人が解く感じの話とか。
本編よりも、もう少しワイワイした感じの…切望!!!




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