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６月のある日曜日。秋山は病院にいた。しかしいつもと様子が違う。
視線は忙しなく左右へ動き、ソファに座って足を組んだり、手をポケットから出し入れしたり。とにかく落ち着かない。
そうしていると白衣の女性に声をかけられひとつの部屋へ案内される。そこにはベッドに横臥する直がいた。
「お疲れ様」
「ありがとうございます」
秋山は直へ優しく声をかけると安堵の表情を浮かべた。
「もう会いましたか？」
「いや、まだだけど」
話していると先程案内してくれた看護師がその腕に宝物を抱いて現れた。
「おめでとうございます」
にっこりと微笑んで秋山の腕にベビーを託す。
秋山はその重みと暖かさに胸がいっぱいになり、涙が溢れそうになる。
「私をお母さんにしてくれてありがとうございます。」
直も双眸を潤ませながらベビーを抱く震える腕にそっと触れた。
「俺が絶対に守るから。直もこの子も」
改めてそう心に誓う。
きっと２人の父親も自分達が生まれた時そう思ったに違いない。
大切なお父さんにありがとうを言う日。
father'sday
前回頂いた母の日ＳＳＳの続きとなるＳＳです！！
またまた拍手コメントに書いていただいたのを
強引に掲載させていただきましたｖｖ
てへ。
幸せですｖ
ありがとうございます(*^。^*)